旧「上田市周辺でポケカを盛上げるための日記」＋「シュフの駄話」※今は上田にいませんしポケカもあまりやってません

トウホク遠征では普段味わうことの無い環境に触れ、今後を考える上で大きな刺激を受けました。
何が今必要か、どこに向かうべきか、そういった事を整理していきたいと思うのですが、それはまたの機会に。

今回は旅の終わりの出来事を記しトウホク遠征記を締めたいと思います。

「あんた、どうせ無駄遣いするんだから現金持ってくなよ」

妻はいつでも正しいのです、宵越しの金どころか昼にはすでに無いが如き私の金遣いに対する正しい指摘であります。
でもね、仙台ですよ、何かしら緊急出費があるかもしれないじゃ無いですか、テテフHRが格安で売ってるとか。
だからですね、最初5諭吉忍ばせていたのですが、2諭吉で行けというので間をとって3諭吉にしたんですよ。

まあ本当はですね、私、カードなるものを持っていまして、なんて言いますか、魔法のカードなんですよこれ。
お金がないのに物が買えるという魔法のカード、通称魔カード。
これがあればぶっちゃけ現生無くたって買えちゃうだけどねーナイショだけどねー妻には。

この時オッサンは浪費に対する意欲に満ちていた。

最初の浪費は息子の靴です。
前述の通り息子がサンダルで新幹線に乗りやがったやつのケツふきです。
まあここは現生でいきましょう、まだ3諭吉ありますからね。

次は水族館やらレストランやらのやらです。
こちらは魔カード使用禁止店舗だったりもありでまたも現生。
まあまだ1諭吉はありました。

色々あって吹っ飛ばして最終日、サイフにはもう数人の英世のみ、帰りの新幹線は魔カードしか選択肢無しだ。

そう思って時間調整のため街をブラブラしていると、某有名家電量販店に人気沸騰品薄継続中のあの商品を発見！

「P S V R」

そう！あのプレイステーションVRである！

マジか！マジかマジかマジカル社員！
こんなことってありますか！旅先で、あの、未来兵器に出会えるとは！

これはですね、実は購入のためにお金は既に確保していまして、と言うか発売後すでに購入しようと思ったのですが全然買えないという状況だったんですよ。
だもんで目の前にあるなら即ゲット！
妻に怒られるのも織り込み済み！予定通り！

いやーついてるよー仙台ついてるよー

ではではと、お願いしますねーこの魔カードでー

おー、おーほっほ、おー、ついに、この最終兵器が我が手に、か、感無量！

いやー良かった、でもこれ重いねーでかいねー、どうやっても妻にバレるわー、うふっ

よし、時間も極まった、いざみどりの窓口へ

次の方どうぞーはいー上田までーはいーあれーカード使えませんよー

ん、っえ、魔カードですよ、これ、現生なくてもダイジョーブ博士な、っえ？

限度額を確認されてはーではー次の方どうぞー

ちょ、ちょまてよ、ちょちょ、っえ？

プルプルプルーはいーこちら魔カード工場でございますー

あ、あの、ま、つかえ、あ、その、まか…

ではー限度額をお調べ致しまーおおっとーイッパイですねー

マジか、マジかマジかマジカルバナナ！
限度額まで行ったことなんてないのに、未だ嘗てないのに、そ、そうだ、空気清浄機とBDレコーダが一気にダメになっって買い換えたんだ
やばいぞ、それで初の限度額に、え、じゃあ俺たち、金無いし、魔カード使えないし、どうすんのこれ、えー

パパー疲れたよー早く帰ろうよーママに会いたいよー

息子よ、ごもっとも、しかし父には何をどうすればいいのか分からないのだよ
残酷、なんたる悲劇、何故天は我にPSVRと限度額を同時に与えたのか！

そうだ、限度額だ、確か増やせるんだよね、なんか

プルプルプルーはいー枠を増やすヤツですねー審査に1時間かかりますー

お願いお願い、もうそれでおねがーい！1時間待ちまーす！

ふう、頼む、審査、通ってくれ

プルプルプルツーはいー審査通りましたー1時間後に使えますー

や、やた、良かった、帰れる、僕の家に帰れる、お帰りアムロ、ここにいていいんだ！

ん、しかしもう1時間か、もう結構ヤバイ時間だ、妻に電話せねば

もすもすーおれおれーなんかイルカショーのイルカが風邪気味でねー時間押してねーまだ仙台なんよー

…プツッ

ふっ、騙してやったわ、たわいもない

新幹線ブーンの図

いやーやっと帰りました、わが町上田、妻よ寂しかったか、あ、そう、特にね、特に何もと
ふん、いいんだいいんだ、俺には、この手にはあの最終兵器があるんだからな、見てろよ

ただいまーじゃあ子どもは寝ましょう、疲れたでしょ、色々と
妻よ、お仕事ご苦労さん、肩でも揉みましょうか、こってますね、お仕事はデスクワークですか、大変ですねー

さささっ、寝たな、いざ、いざいざ未来へと！

PSVRセットオーン！
ダイブイントゥーザバーチャルヘブン！
ぐおーーーーー！！！

ん、あれ、ん、なんか画面が歪だぞ、ななめ？ん、あれ、どこどこ？
あれ、なんか体が横向いてる、いつの間に、どう言うことだ？
もう一回、え、画面やっぱ傾いてる、ななめ？あれ、立体に見えないぞ、ん？

変だなーもう一回設定しなおしてと、被ってと、え、こっちかな、あれ、どっちだ？

ごつ、がたん、ぴふぃあー、ぽたっ、ぽたっ

ん、なんか当たったぞ、脱いでっと、ん、あああああ！

テーブルの上に置いといた麦茶入りジョッキが倒れてる！
アーンド麦茶がテーブルにぶちまけられてる！
アーンドポケモンカードが水浸し！ヤバヤバ、どう、えぇー、どうし、えええぇー！

ぎゃー水タイプの山が、ふぁーURギャラドスがビチャビチャ、ああゲロゲSRも

こ、こっちはお気に入りのエーフィ絵柄エネルギーカードが、いやーこっちはホロンの闘エネ、てか闘の山々！

ちょま、えー、えーって、えーーー！

2時間後、やっと拭き終わったよ、でもこれ乾いたら使えるのか？ああ、なんか疲れた。

息子と2人楽しいトウホク遠征、ポケカの大会、水族館、政宗巡り、牛タン、楽しい日々だった。
最終日、幼児性爆発浪費、魔カード使用禁止処置、禁断のリミッター解除、長時間待機、妻への虚偽申請、うねりの大海、カード水浸し。
後日ソニーさんに電話、故障の恐れありで修理対応とのこと、結局VR体験も出来ず、ナビダイヤルで1000以上使ったし。

2日後の朝、息子と上田城公園行きバスケをしたんですね。
息子がレイアップを始めて成功しまして、興奮して何度も何度も飛び跳ねていました。
ああ、これがリアルなんだと、息子の喜びが伝わってくる、心が動く。
じゃあ一体僕はバーチャルに何を求めているのだろうかと、旅の最後に思わされたのだった。

いや、そうじゃない、家に帰った時に現金が余っている感じでサイフコントロールをしろ、それがリアルだ、魔カードはバーチャルだである。
もうほんとごめんなさい、てへっ。