2017年08月31日

トレッタ物語〜完結編〜

奇貨居くべしと言いますが、値上がりが分かっていたら誰だってそうしますよ。
ましてや使用不能になったおもちゃを誰がとっておきますかね。
捨てますでしょ、一般市民は、部屋せまいし、収納少ないし。

で、捨てたんですよ、もといリサイクルショップに一箱10円ぐらいで引き取ってもらったんですよ。
そう、ポケモントレッタです。

たぶんですね、300枚以上はあったかと。
マスターとかレジェンドもそこそこあったと。

箱詰めをしている時、息子が悲しい顔をしながら、捨てないで、捨てないでと、プレッシャーをかけてきました。
私は、これはもっと必要な人の元へ旅立つんだよ、的な、その場しのぎの言を根拠のない圧とともにねじ込んだのです。
そうして納得したと思われる息子の引きつった顔を都合よく上書きし、10円というゼロ円提示と同義のメッセージと交換しました。
息子にはせめてもの優しさで、100円になったよといい、よき父とはこういうものだと悦に入るのであった。

しかし、そうして思い出を清算した矢先に、信じられない数字を目にする。
トレッタの落札額、2000円、それもマスター1枚がだ。

ん、何だ、マニアか、マニアだな、こりゃマニアの仕業だ。

だがそうでもなさそうだ、随分と長い間値の付いたトレッタが落札されている。
何だ、トレッタに何か秘密があるのか、例えばガオーレで何かしらのサポート的な使用方法が追加されたとか。
はたまたDSの300円くらいで売られてるバカでかいトレッタのゲームにバージョンアップが来たとか。
いや、メンコか、メンコの代わりにバチコンってやる、もしくは左京元の様に投げて敵を倒すとか。

分からん、何で値が付いているのか分からん、だが売れる、これは事実だ。
ちくしょう、人が処分したばっかりなのに、あんまりだ。
いや、それよりも問題は、この事実を息子に知られない様にどうすれば良いかだ。
知ったら怒るよね、絶対、だって捨てたくないって言ってたんだから。

待てよ、売ったばっかだからまだ店頭に並んでんじゃね?
そうだよ、回収だ、10円で引き取ったんだから300円くらいで売ってんじゃね?
いざ、いざいざー!

ザザー、キョロキョロ、ムムム

無い、無いよ、あんれまー無いよ。

ここで息子、何探してんのーと、不用意なわし、んートレッタだよーいまオークションで売れそうだからさー

ん、っは、まず、ば、ばれたー

すると息子、えーそうなのーぼく隠してあるやつあるよー

な、なにーこの不届きものー親をだましよったなー、っが、でかした、でかしたぞその悪知恵。

ザザー、帰宅、どこどこ、ササー、ワオ、出た

何とそこには弾圧の目を逃れ落ち延びていた十数枚の勇者が。

軽くググってみたら、全部売れたら2000円くらいになりそう、こ、で、でかいよ、2000は。

その後父親は深々と息子にこうべを垂れ、すまなかった、すまなかったと言ったそうな。
息子はちゃっかり3割要求したということじゃ、めでたしめでたし。




同じカテゴリー(駄話)の記事
 ブログ終了と再開のお知らせ。 (2019-07-26 20:41)
 第2章 第2話 さよならカイリキー (2019-02-02 19:18)
 いきなり最終回的な報告と目標の無い第2章の始まりを告げる記事。 (2018-09-20 23:56)
 W杯便乗記事。 (2018-07-03 14:41)
 タイトルは60文字制限なので前回の記事にあるタイトルを見てください。 (2018-05-31 14:00)
 「ブログ」の「タイトル」を「変える」だけで「アクセス」が「増える」という「ブログ」を「見た」。 (2018-05-12 12:36)

Posted by クラクラマスク at 22:37│Comments(0)駄話ポケモンその他
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。